先日、当校で心温まる出来事がありました。ある日、近隣にお住まいのおばあさまがふらりと来校され、留学生たちへと手書きのお手紙とお菓子の詰め合わせを差し入れてくださいました。「怪しいものではありません。留学生のみなさんに食べていただければ」とだけおっしゃり、お名前も連絡先も告げずに静かに帰られました。

お話を伺うと、当校が以前の場所で運営していた頃から学校の存在をご存じで、こちらへ移転したことも見守ってくださっていたとのこと。日頃から学校の前をよく通られ、異国で学び、生活する学生たちの姿に、いつも温かい気持ちを寄せてくださっていたようです。地域の方がこのように気にかけてくださっていることに、職員一同胸が熱くなりました。

しかし、お礼を伝えたくてもお名前が分からず、どう感謝を届ければよいか悩みました。そこで学生たちにA4用紙へ自由にメッセージを書いてもらい、学校入口付近のガラス面に掲示することにしました。かわいいイラストや色とりどりのペンで綴られた感謝の言葉は、学生たちの素直な気持ちそのものです。

おばあさまがまた学校の前を通られたとき、学生たちの思いが少しでも届きますように。地域の温かさに支えられていることを改めて感じた出来事でした。

桜ことのは日本語学院